基礎の解体工事費用    190秒解説

2023.05.29

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「基礎」とは、住宅を支える重要な部分です。すべての住宅は基礎の上に建てられています。

基礎は建物にとって必要不可欠であり建物の要となる部分です。十分に強固でないと、建物全体が危険にさらされることになります。強固で頑丈であるゆえに、基礎の解体工事は困難な作業となります。さらに、基礎は解体工事が進むまで見えないため、工事前には予測が難しく工事の終盤になってから追加料金が発生する可能性もあります。基礎解体工事についてわかりやすく解説させていただきます。

 


基礎って??

「基礎」とは、建物を支えるための土台であり、建物の下部に位置します。基礎はあらゆる住宅に必要な要素です。基礎が不足していると建物が傾いたり最悪の場合、倒壊する可能性があるので建物には欠かせない存在です。基礎は地盤と建物を結びつける非常に重要な役割を果たします。建物の重さや、地震や風など外部から加わる力を均等に地盤に伝える役割を担っています。基礎は地盤とのバランスを保ちながら建物を支えることで、建物全体の安定性と耐久性を確保します。

 


基礎の種類と、解体費用相場

基礎と一言でいう事は可能ですが、基礎にも種類がありそれぞれに様々な特徴があります。今回は一般的な3種類の基礎についてご紹介させていただきます。

ベタ基礎

ベタ基礎とは、基礎の一種であり基礎の立ち上がり部分だけでなく底板全体が鉄筋コンクリートで構成されている基礎のことを指します。

 

ベタ基礎は家の荷重を底板全体で受け止め、面で支える構造を持っています。このため、安定性が高く、建物全体をしっかりと支えることができます。また、ベタ基礎は地面をコンクリートで覆うため、地面から上がってくる湿気を防ぐ効果があります。湿気が建物内部に侵入することを防ぐことで、内部の湿度や結露の発生を抑えることができます。さらに、ベタ基礎の構造はシロアリの侵入を困難にするため、建物の防虫対策にもなります。

ベタ基礎は一般的に使われる基礎の形式の一つであり、多くの住宅で採用されています。

布基礎

布基礎(ぬのきそ)とは、連続的に設けられた鉄筋コンクリートの断面形状が逆の「T」字型の基礎のことを指します。

 

布基礎では、立ち上り部分の幅は通常120mm以上とし、立ち上りの高さは地面から最低でも400mm以上確保します。ただし、最近では120mm角の土台が一般的になってきているため、その場合は立ち上り部分の幅を150mmにすることが一般的です。布基礎は建物の荷重を連続的に分散させることで安定性を確保し、地盤への負荷を均等に分散させることができます。このような特性から、地盤の状況に応じて採用されることがあります。

独立基礎

独立基礎(どくりつきそ)は、各柱の位置ごとに個別に設けられる基礎のことを指します。「独立フーチング基礎」とも呼ばれます。

独立基礎は、一戸建て住宅において、傾斜地に建築する場合や玄関ポーチの柱など、特定の箇所に使用されることが一般的です。また、外構工事においても、フェンスの基礎やデッキの柱などに独立基礎が使用されることがあります。

独立基礎は、建物の荷重を個別の柱に均等に分散させる役割を果たします。各柱ごとに基礎が設けられるため、個別の荷重に対応しやすく、地盤の状態によって柱ごとに基礎の大きさや形状を調整することができます。

独立基礎は、特定の箇所に重点的に荷重を分散させるため、建物の安定性や耐震性を高める役割があります。そのため、特定の場所に集中的な負荷がかかる可能性のある箇所において、独立基礎の採用が適している場合があります。

 


各基礎の解体費用目安

ベタ基礎

ベタ基礎の一般的な解体費用相場は1㎡あたり6000円程です。

布基礎

布基礎の一般的な解体費用相場は1㎡あたり2000円程です。

 

ベタ基礎の場合は布基礎費用よりも構造上、コンクリートの使用量が多く頑丈で解体に手間がかかってしまう事や、廃棄物の量もそれに伴い多くなるので約3倍程の解体費用がかかります。

なお、上記の費用はあくまでも解体費用相場となりますので、業者によって上下する事が考えられます。


まとめ

基礎とは建物になくてはならない存在で頑丈な構造物です。頑丈なゆえ解体する事も難しく、特にベタ基礎などのコンクリートの使用量が比較的に多い基礎であれば更に手間がかかります。基礎の工事は廃棄物も増え、手間を考えると人件費もかかる為、費用は比較的高額なってしまいます。 解体途中で基礎の構造が想定と違い業者に追加費用を請求されるケースも多くはありませんが存在します。見積時に必要な資料を提出し基礎の構造を業者に把握してもらい事前に基礎が違った場合どのような追加工事が必要で、追加費用がかかるのか確認しておくことをお勧めします。

 

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