地中埋設物(ちちゅうまいせつぶつ)とは?? 90秒解説

2023.05.12

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地中埋設物の意味や解体時に地中埋設物が発見された場合の対処法についてご紹介させていただきます。

地中埋設物とは??

地中埋設物とは、既存建物の「基礎部分やコンクリート片、屋根瓦などの建築資材、古い水道管、浄化槽、井戸」など、地中に埋まっている廃棄物を指します。産業廃棄物に対する規制があまかった時代には、建物を解体する際に発生した屋根瓦やコンクリート片をそのまま地中に埋め戻すということがよく行われていました。しかし、こういった地中埋設物が発見されると撤去する必要が出てきます。


地中埋設物を撤去する必要がある理由

地中埋設物が発見されると基本的に撤去する必要が出てきます。地中埋設物が存在している状態でその土地に新築などの新しい建物を建てる場合、地中埋設物が障害となり工事を安全・スムーズに進める事が困難となります。 そのまま工事を進めた場合でも建物の基礎部分に地中埋設物があれば地盤軟弱化が起こるリスクが高くなり、上にある建物の安定性が著しく低下してしまう事も考えられる為地中埋設物は撤去する必要があります。

解体後の更地を売却する場合、地中埋設物が埋まっている状態の土地は売却を行う事が出来ません。万が一売却した後に地中埋設物が発見された場合は土地の購入者とトラブルになる可能性が高く、土地の購入者から指摘を受けた場合は、売主が責任をおう必要があります。


地中埋設物を撤去する為の費用

解体中に地中埋設物が発見されると撤去を行う為、基本的に追加費用が発生します。

地中埋設物の撤去費用は業者により基準があり費用が一定ではありません。基本的に地中埋設物の量、材質によって費用が上下します。例えば鉄筋コンクリート製の大きな浄化槽の撤去だと10万円近くするケースもあります。


悪徳業者に注意してくだい

一般的に地中埋設物が発見された際には追加費用がかかるので、まず施主様に連絡を入れてから撤去を行います。しかし悪徳な業者ですと地中埋設物を発見しても連絡する事無く撤去を行い、追加費用を水増しして請求してくる場合があります。 ほかにも地中埋設物事態を偽装して不当に追加費用を請求してくる業者も中にはありますので注意が必要です。


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