手壊し解体ってなぜ必要なの??   100秒解説

2023.05.30

ブログ | 解体の知識

手壊し解体は建物や構造物を解体する際に、人の手によって手作業で行われる解体方法です。通常機械による解体などと比べて費用や時間がかかる傾向がありますが、狭いスペースや周囲への影響を最小限に抑える必要がある場合に適しています。今回は手壊し解体についてご紹介させていただきます。

手壊し工事とは

手壊し解体は、工事の始めから終わりまで人の手によって行われ、大型の重機は使用されません。解体現場によっては、トラックが入れないスペースもあります。その場合トラックを停車できる場所まで廃材を手押し車などで運びます。建物の基礎となっている屋根や壁、梁などの部分はすべて手で取り壊し、その他の部分も全て人力で作業を進めます。

手壊し解体の特徴は、時間はかかりますが作業を安全に進めることができる点です。重機を使用せずに解体するため、周囲の建物や構造物への影響を最小限に抑えることができます。また、作業員は細かな制御が可能であり、狭いスペースや制約のある現場でも作業を進めることができます。

 

手壊し解体のメリット・デメリット

メリット

周辺への影響を最小限に抑える事が出来る

手壊し解体のメリットは、大きな重機を使用しないために大規模な粉塵や騒音を抑えることができる点です。重機を使った解体では、騒音や振動が周囲に大きな影響を与えることがありますが、手壊し解体ではそのような問題を最小限に抑えることができます。

細かな作業が行える

重機を使うと大量の瓦礫などを撤去できます。しかし、細かな作業は苦手なため、そういった場所では手壊し解体を活用しましょう。また、隣家が近い場合、重機作業は傷つける可能性があります。そういったことを防ぐためにも、手壊し解体は必要です。

 

デメリット

時間と労力がかかる

手壊し解体のデメリットとして、解体に時間がかかる点が挙げられます。手作業による解体は、重機を使用する方法と比べて時間がかかる傾向があります。特に解体現場の作業量が多い場合には、作業員にとって負担が増加する可能性があります。

費用が割高になる

解体費用が割高になるという点です。重機を使用せずに作業員の手によって解体を行うため、人件費や作業にかかる時間が増えます。そのため、全体の費用が増加し、依頼主の負担も大きくなる可能性があります。手壊し解体では、作業員の数も多くなることが一般的です。解体現場での作業効率を上げるために、複数の作業員が同時に作業を行います。しかし、多くの作業員が必要となるため、人件費の面でも負担が増えることになります。

 

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