旗竿地(はたざおち)の解体について   110秒解説

2023.05.12

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旗竿地って何?という疑問から、旗竿にある家の解体を考えているけどどうすればいいのという疑問を無くす為に旗竿地についてご紹介させていただきます。


旗竿地とは?

旗竿地とは、公道から細い敷地を通って袋地に続く土地のことを指します。旗竿地は周囲を他の建物や土地に囲まれており、自動車などの出入りが制限されることがあります。さらに、法令により建物の建て替えにはいくつかの制限が課されています。名前の由来は区画を地図上で見た時に、旗の形をしている事からこういった名前で呼ばれるようになりました。


旗竿地の土地の特徴

旗竿地は公道に面していない点から土地の価値が安く設定されている事がありますので、土地を相場より安く買える事ができます。また従来の道路から奥まった場所に土地がある為、比較的静かな住環境となります。


建て替えの際の注意点

旗竿地は費用が安くなりがちですが建て替えや家を建て替える場合、注意する点が幾つかあります。

接道義務を果たしていない場合

接道義務(せつどうぎむ)とは、不動産所有者が公道に接することを法的に求められる義務のことを指します。一般的に、不動産を所有する者は、その敷地に公道への接道(敷地と公道の接触)を確保する必要があります。

上記の義務により建物の敷地が道路に接している窓口が2m以上なければなりません。この義務を果たしていない場合建物を建てる事ができません。

 

自治体によって新築や建て替えが制限されている場合

旗竿地が位置する自治体より、その土地に新築や建て替えが制限されている場合があります。こういった場合は接道義務を果たしていても新築、建て替えを行う事が出来ません。制限などが不明な場合は前もって自治体などに問い合わせて確認する事が重要です。


旗竿地解体工事の注意点

旗竿地の建物を解体する場合、さまざまな要因により費用が高くなってしまうケースがります。解体費用が高くなってしまう可能性がある要因をご紹介させていただきます。

 

重機が使えない

公道に面しておらず間口が2m程度の場合、建物を解体する為の大型の重機が敷地内に入れず手作業での解体が増えてしまい作業効率が著しく落ちてしまいます。こういった場合工期が伸びてしまい人件費も多くかかってしまう事が多く解体費用が高くなってしまいます。

 

廃材、廃棄物の排出が行いづらい

上記と同じ理由で重機が使えない場合は重機で廃材や廃棄物を排出する為のトラックまで運べない為、人力で行う必要があります。敷地内にトラックを停めておけない場合もあり更に工期が伸びてしまい、解体費用が高くなる可能性があります。


まとめ

建屋が建っている旗竿地は通常、購入価格が安い代わりに建て替えや解体に関して複数の条件が課される場合があります。また、建て替えや解体に際しては、一般的な区画よりもさらに慎重に注意を払う必要があります。

 

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