今回は木造建築の特徴や木造建築の解体(木造解体)についてご紹介させていただきます。
木造建築とは
木造建築とは、建物の柱、梁、桁(けた)、小屋組み、壁などの構造体に木材を使用して構築する建築スタイルを指します。現在では、従来の製材に加えて、集成材、CLT(Cross Laminated Timber)、LVL(Laminated Veneer Lumber)などのエンジニアリングウッドが開発され、より大規模な建築物の実現が可能になっています。これにより、日本人にとって馴染みの深い木造住宅に加えて、さまざまな規模の建築物が木材を活用したデザインや構造で実現されています。
木材を使用するメリット
木材を使用した建築は、鉄筋コンクリート造や鉄骨造と比べて軽量であり、コストや工期などに良い影響をもたらします。施工性も高く、地中に杭を打つ必要がない場合もあります。また、木材自体は耐火性が低いですが、耐火素材で表面を覆ったり、燃えしろ設計を行ったりすることで、他の構造と同等の耐火性能を持たせることが可能です。基準に従って設計・建築が行われれば、他の構造と比較して安全性に差が生じることはありません。
日本の木造建築で建てられた建物の割合
日本において木造建築で建てられた住宅全体の割合いは約60%に及び日本においての木造建築の需要の高さがわかります。更に令和3年に建てられた新築住宅の内2階までの住宅の約88%が木造住宅であり近年でも木造住宅の需要はあまり変わっていなことが確認できます。
木造住宅の解体
木造建築の解体は、主に手作業で行われます。建設リサイクル法が2000年に公布されたことにより、重機など機械のみで解体を行うことが比較的難しくなりました。この理由は、木造建築だけでなく、建物全体にはさまざまな建築資材が使用されており、内装や外装、基礎などを1つずつ分別して処理する必要があるためです。手作業を多く取り入れることにより、産業廃棄物の分別作業が容易になります。しかし費用と時間がかかるため、解体作業が進行しづらくなることがあります。
木造住宅の解体費用
一般的な木造建築で建てられた建物ですと約2週間から3週間で解体することが出来ます。
解体費用の大まかな費用相場は木造建築の場合ですと坪単価25000円から40000円ほどの金額となっております。
まとめ
木造建築で建てられた建物は日本では割合が高く、住宅としては一般的な建物にあたります。
解体する際には手作業の部分が少し他の建物と比べて多くなる場合がありますが、解体工期自体もそれほど長くなる事は多くありません。解体をお考えの際は費用だけに囚われずしっかりとした信頼できる業者に解体依頼する事をおすすめします。