解体工事は天候によって左右されるの? 150秒解説

2023.05.22

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「解体工事は雨天でも決行するの??」「雨以外の悪天候では?」「工事を行えなかった場合はどうなるの??」このような解体工事の天候に関する疑問をお持ちのお客様は少なくないと思います。解体工事は天候によってどのような影響を受けるのかについてご紹介させていただきます。


悪天候時、解体工事の決行判断は??

悪天候時の工事決行判断基準は各業者毎に異なります。

国土交通省が発行している「建築物解体工事共通仕様書・同解説」(工事の安全対策や、発生した廃材の適切な処分方法などが記載されているもの)によると工事の安全管理に関して「常に工事の安全に留意して現場代理人が管理を行い、災害および事故の防止に努める」「気象予報又は警報等について常に注意を払い、災害の予防に努める」と規定されています。具体的な記載がある訳ではない為、悪天候の中に工事を決行するかどうかは各業者毎に決定される事となります。

 


解体工事は雨天でも決行??

解体工事は基本的に雨天でも決行されます。解体工事は多少の雨であれば進行に影響は無く雨が降っている日に工事を決行する事で逆にメリットがある場合も少なからずあります。

雨の日に解体工事を決行する事によるメリット

・散水の手間を省ける

解体工事を行う際には埃や粉塵を抑える為に散水を行います。雨が降っていると散水を行う手間が省くことができます。これにより水道代を抑える事や散水を行う作業員が他の作業を進める事が可能となります。

・近隣様への迷惑を軽減できる。

解体工事をしていると埃や粉塵、騒音などで近隣様へご迷惑をおかけしてしまう事がありますが、雨が降っていると近隣様が窓を閉め切っていたり、洗濯物を外に干さないことが多い為ご迷惑をおかけする事を軽減できます。

・スケジュール変更をしなくてすむ

雨天で解体工事を中断してしまうと解体工事のスケジュールが押されてしまいスケジュールの変更、最悪の場合工期が伸びてしまい追加費用が発生してしまう可能性もあります。

 


基本的に安全第一

雨の日に決行すると言っても、雨の度合いによります。

雨が降っているとメリットもありますが、当然視界が悪くなったり、足元が滑りやすくなったりするデメリットもあります。解体工事業者が安全を第一に考えたうえで工事の決行判断をします。

 


他の悪天の場合はどうなの??

多少の雨ですと解体工事は決行されますが雨以外の悪天候「強風」「雪」などの場合は解体工事を決行するのかについてご紹介させていただきます。

 

強風の場合

強風が吹いている場合は、高所で作業している作業員が風で煽られたり、瓦礫が舞ってしまい作業員や通行人にケガをさせてしまう可能性が高くなる為、工事を中止する事があります。比較的、雨での工事中止よりも強風での中止の方が多くなります。

雪の場合

地域によって雪の影響は大きく異なります。都市部などで雪が少なく積もりにくい地域では、雪かきが必要ない場合もあります。ただし、地面の凍結などには注意しながら作業を進める必要がありこういった理由の為、雪が多く降る地域に限らず冬季は解体工事に向かないといえます。


天候により工期が伸びてしまった場合

悪天候が続き、工事の進行が遅れる場合、遅延に応じて追加費用が発生することがあります。通常、工事スケジュールには1〜2日分の余裕を設けることが一般的であり、1〜2日の遅延は通常は問題ありません。しかし、それ以上の遅延が生じる場合、人件費などの追加費用が発生し、追加請求が行われる可能性があります。トラブルを回避する為にも、天候による追加費用はどうなるのかについて契約前に確認する事をおすすめします。

 

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