解体語録 あいうえお順

2023.04.24

ブログ | リサイクル・金属・解体用語集

 

あ行


相見積もり(あいみつもり)

「相見積もり」とは、同じ工事に対して複数の業者から見積もりを出してもらい、それらを比較検討することで、より適正な価格や条件を見極める方法のことを指します。つまり、複数の業者から見積もりをもらい、その中から最適な業者を選ぶことができるという点で、「合い見積もり」と同様です。ただし、「相見積もり」という用語は、主に建築やリフォームなどの工事において用いられ、業者側によって異なる内容や条件で見積もりが出されることを前提としています。


アスベスト

アスベストは、繊維状の鉱物で、耐熱性や耐火性に優れ、断熱材や防音材、建材、自動車部品、電気機器などの製造に使用されていました。しかし、その後、アスベストが健康に悪影響を及ぼすことが分かり、多くの国で禁止されました。


アカ

建物や構造物を解体する現場では、銅を「アカ」と呼びます。 解体作業によって回収される鉄、ステンレス、銅、アルミなどの金属は、スクラップと呼ばれ、再利用が可能な貴重な資源として取り扱われます。


空き家(あきや)

空き家とは、住宅や建物の所有者がその建物を実際に使用しておらず、長期間にわたって空き放置している状態のことを指します。一般的に、所有者が住まなくなった、または貸し出し先がなくなった、建物が老朽化し、利用できなくなったなどの理由で、空き家が生じることがあります。


足場(あしば)

足場とは、建物や構造物の外壁や屋根、高い塔や橋などの高所作業を行うために、作業員が安全に立ち作業するための一時的な仮設構造物のことを指します。飛散防止や騒音対策の為の養生シートもこの足場に固定します。


荒整地(あらせいち)

荒整地とは、解体工事が完了すると、重機などを使って敷地を平坦に整地します。この作業は一般的に「荒整地」と呼ばれ、最終的な引き渡し条件の一つとなる場合があります。ただし、「荒整地」と言っても、荒々しい状態というわけではなく、敷地が美しく整備された状態に仕上げられます。


居抜き(いぬき)

居抜きとは、テナントが既存の物件を改装して入居することを指します。具体的には、既存の店舗や事務所などを、新たなテナントが入居する際に、内装や設備の一部を流用したり、一部改修を施した上で入居することを指します。


一畳(いちじょう)

一畳とは、床面積の単位の一つで、約1.62平方メートル(約1,818平方インチ)の面積を表します。日本では、住宅の床面積を測定する際に一般的に用いられる単位で、一畳の大きさは約1メートル×1.62メートルに相当します。


一般廃棄物(いっぱんはいきぶつ)

「一般廃棄物」とは、生活や一般事業活動から排出される廃棄物で、法律上は「家庭から出たものや、家庭に類似したもの」と定義されています。主に、食品くず、紙くず、プラスチックの袋や容器、不用品、破れた衣服、家具、電化製品、家電製品、木材、金属くず、ガラス、陶磁器、建築資材、石、土などが含まれます。一般廃棄物は、自治体や民間の処理業者によって、分別、収集、運搬、処理が行われます。また、廃棄物の種類や性質によって、処理方法も異なります。


犬走り(いぬばしり)

「犬走り」とは、建物の周りに設けられたコンクリートや砂利などの部分で、建物と地面との境界部分にあたります。その名前は、その幅が犬が走るくらいの幅(40~60cm程度)であることに由来します。主に建物を雨水や泥水、雪などから守り、外壁の汚れを防ぐ役割があります。


請負契約書(うけおいけいやくしょ)

建物の解体工事を請け負う業者との間で交わされる契約書を「請負契約書」と呼びます。 請負契約書のフォーマットは解体業者によって異なりますが、主に解体工事の実施日程や費用、作業範囲、安全管理などが詳細に記載されています。


上屋(うわや)

上屋(うわや)とは、建物の外壁から一定の距離離れた場所に設けられた屋根のことを指します。一般的には、建物の出入口や玄関先、物置、駐車場などに設置され、雨や雪からの保護や、日光や風からの遮断などの役割を持ちます。


打ち放し(うちっぱなし)

建築において、「打ち放し」とは、コンクリートを打ち込んだ後に、塗装やタイル張りなどの仕上げ工程を省いて、型枠を外したそのままの状態で完成させることを指します。このような方法で施工されたコンクリートは「打ち放しコンクリート」と呼ばれます。


打ち継ぎ(うちつぎ)

「打ち継ぎ」とは、すでに硬化したコンクリートに接して、新しいコンクリートを打ち付ける施工方法です。建築物を建設する際、一度に施工できない場所や1階部分と2階部分の境目などにおいて、コンクリートの打ち継ぎが行われます。

 


エアコン

家庭用と業務用があります。室外機やガスヒートポンプなども有価物として買い取りが可能です。

 


お祓い

「お祓い」とは、宗教上の儀式において、穢れや災厄を取り除き家や人々を清める行為です。思い入れのある建物を解体の際は、心を落ち着かせる意味でもお祓いを行う事も良いかもしれません。


か行

外構(がいこう)

外構とは、建物の外側にあたる敷地や庭などの空間を整備することを指します。具体的には、敷地のレイアウトや道路や駐車場、植栽、門やフェンスなどの設置、外灯やエクステリア家具などの取り付けなどが含まれます。


概算見積(がいさんみつもり)

概算見積とは、実際に現場を調査することなく、建物の構造や床面積、立地条件などから大まかに見積もった費用のことを「おおよその見積もり」といいます。ただし、実際の現場の状況や立地条件などによっては、見積もりと実際の費用に大きな差異が生じることがあります。そのため、おおよその見積もりはあくまでも参考程度に留め、正確な見積もりには現場調査が必要であることを覚えておきましょう。


懸造(かけづくり)

「懸造」とは、崖などの急な斜面に建物を建てる日本独自の建築法の一つで、建物が斜面にぶら下がっているように見える構造のことを指します。この建築法は美しい景観を生み出す一方で、解体工事においては急斜面で重機が使用できず、廃材の落下を防ぎつつ搬出するために高度な技術が必要とされることがあります。


簡易舗装(かんいほそう)

簡易舗装とは、基礎部分を作らずに、地盤を転圧して表面にアスファルトなどを敷き詰めることで作られる簡易的な舗装を「簡易舗装」と呼びます。簡易舗装は、一般的に厚さが3〜4cm程度のものが使われます。


カーポート

カーポートとは、車両を屋根で覆うことができる車庫の一種です。一般的には、柱で支えられた屋根があり、四方は開放的な構造になっています。


切り下げ(きりさげ)

切り下げとは、通常道路と歩道の境界には高さ10cm程度またはそれ以上の縁石が設置されています。しかし、敷地に自動車を駐車するためには、縁石を低くする必要があります。このように、縁石を低くする工事を「切り下げ」といいます。つまり、縁石を低くするために、既存の縁石を切断し、高さを下げる作業を行うことを指します。


切土(きりど)

切土とは、土地を盛り上げるために、ある地点よりも深く掘削することを指します。具体的には、地面を削り取って、その下にある土壌を盛り上げる作業です。


切り離し解体(きりはなしかいたい)

長屋から特定の家屋だけを切り離して解体することを指します。この工事は、残す部分と切り離す部分を正確に切り離すため、非常にデリケートな作業が必要となります。そのため、独立した家屋を解体する場合に比べて費用が高くなる傾向があります。また、共有する壁を撤去する必要があるため、残る側の家屋の壁には補修が必要となります。この補修費用は、通常は解体する側が負担することになります


基礎(きそ)

基礎とは、建物の基礎のうち、コンクリートでできた土台部分のことを指します。解体工事においては、この基礎の形状や大きさによって、見積もり金額が異なることがあります。


境界確認書(きょうかいかくにんしょ)

「境界確認書」とは、不動産の境界線の位置を確認するために、測量士が行う調査の結果をまとめた書類のことです。土地を売買する場合や建物を建てる際には、境界線を正確に確認しておくことが必要です。境界確認書には、測量の結果得られた現地の地形図や境界線の位置、その他必要な情報が記載されています。この書類は、土地や建物の所有者、または関係者が申請することができ、自治体の土地利用計画にも基づいて作成されます。境界確認書は、不動産取引や建築物の設計や工事などにおいて、必要な書類の1つとなります。


境界標(きょうかいひょう)

境界標とは、土地の所有者や隣接する土地の所有者が、自分たちの所有する土地の境界を確認するために設置された目印のことです。境界標は、石碑やコンクリートの柱、杭、または石灰の線など、さまざまな形状があります。


躯体(くたい)

建築物の骨組みとなる構造物のことを指します。具体的には、柱や梁、壁、床、屋根などが躯体にあたります。


区画整理(くかくせいり)

「区画整理」とは、土地の利用を効率的かつ合理的に行うために、都市や町村などの地域を細かく区分けし、土地や道路、公園などの用途を整理することを言います。具体的には、道路の拡張や整備、公共施設の整備、民間用地の区画整理や分筆(分割)などが行われます。


建設リサイクル法(けんちくりさいくるほう)

「建設リサイクル法」とは、建築物や道路などの建設工事における廃棄物の処理を適正かつ効率的に行うための法律です。建設現場で発生する建築資材や残土などの廃棄物について、リサイクルによる再利用を促進し、処分場に送る廃棄物の量を削減することを目的としています。具体的には、建設現場で発生した廃材の再利用を推進することや、建築資材のリサイクル率の向上を目指すこと、再資源化を行う上で必要となる施設の整備を行うことなどが挙げられます。建設業者や発注者に対して、リサイクル率の達成目標を設定することも求められています。建設業界において、廃棄物処理の適正化や資源の有効活用についての取り組みが進められる上で、重要な法律となっています。


建ぺい率(けんぺいりつ)

建ぺい率とは、敷地面積に対して建物が占める割合を示す指標の一つです。具体的には、建物の延床面積を敷地面積で割った数値を100倍したものとなります。たとえば、敷地面積が100平方メートルで延床面積が50平方メートルの建物が建っている場合、建ぺい率は50%となります。建ぺい率は、都市計画法によって定められており、都市計画区域によって異なる上限が設定されています。


現地調査(げんちちょうさ)

依頼主からのお見積もり依頼を受けた解体業者が、現地で建物の実測調査を行うことを指します。通常、依頼主が現地に立ち会い、どの部分を壊し、どの部分を残すかなどの要望を明確に伝えることで、後にお見積もり書完成時の誤解や行き違いがなくなるように努めます。この調査は、解体業者と依頼主が初めて顔を合わせる場でもあり、解体業者の対応力や信頼性を確認する良い機会でもあります。


下屋(げや)

「下屋(げや)」とは、建物の屋根の下にある部分で、柱や梁、屋根の下地などが露出した状態のことを指します。一般的には、倉庫や物置、駐車場などで使用されることが多く、屋根の下に設置されたスペースを有効活用するために用いられます。また、屋根の下に物を保管する場合には、湿気や直射日光から保護するため、下屋を設けることもあります。


構造(こうぞう)

建物の骨組みに使用された主な材質によって分類される用語で、木造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造などがあります。 解体費用は建物の構造によって大きく異なり、木造が最も安価で、鉄骨造、鉄筋コンクリート造の順に費用が高くなる傾向があります。


工程表(こうていひょう)

工程表とは、解体工事を行う前に、工程や必要な日数、作業内容などを明確にし、計画的に進めるための資料。工程表には、解体工事のスケジュールや作業項目、費用などが詳細に記載されています。これにより、作業内容を一目で把握し、スムーズかつ効率的な解体工事を実現することができます。


小運搬(こうんぱん)

小運搬とは、小型の車両や手押し車などを使用して、荷物や資材を運搬することを指します。建設現場などでは、大型の重機やトラックでは入りにくい狭隘な場所や、重量や大きさが限定される場所でも、小運搬車両を使って素早く荷物を移動することができます。また、小運搬車両は燃料や維持費が低く、運搬距離が短い場合には大型車両よりも効率的です。


合筆(ごうひつ)

「合筆」とは、複数の土地を組み合わせて、1つの新しい土地として登記することを言います。具体的には、隣接する土地を取得し、それらを合わせて1つの土地にすることが一般的です。この際、土地の形状や所有者の変更など、複数の手続きが必要になります。また、合筆によって新しくできた土地の面積や地番などが変更される場合もあります。


コンクリートがら

建設産業において発生する産業廃棄物の一種で、建物の新築や改築、解体に伴って生じたコンクリート破片やアスファルト破片などが含まれます。通称「コンがら」または「がら」と呼ばれ、リサイクルされる割合は20%前後で、残りは最終処分されます。ただし、コンクリート製品の製造工程などで生じるコンクリートブロックくずなどを指す「コンクリートくず」とは別物とされています。


混合ゴミ(こんごうごみ)

混合ゴミとは、建物解体時に出る廃棄物の一種で、混合廃棄物の中でも建設混合廃棄物と呼ばれます。通常、解体現場では「下ごみ」とも呼ばれます。 コンクリート、ガラス、陶器、廃プラスチック類などが土砂などに混ざり、分別ができない状態の廃棄物です。分別が難しいため、リサイクルされる割合は約20%程度であり、残りの大部分は最終的に処分されます。


さ行

最終処分場(さいしゅうしょぶんじょ)

廃棄物が最終的に埋設される処分施設のことを指します。一般的に、ごみの埋め立て場やゴミ処分場とも呼ばれます。最終処分場は、廃棄物処分計画に基づいて設置され、定期的な覆土や処分層の施工などが行われます。一定の容量に達したら閉鎖され、その後は監視や維持管理が行われます。


サイディング

サイディングとは、主に外壁材に使われる、耐水性や対候性に優れた板のことです。ただし、平成16年以前に製造されたものには、非飛散性アスベストが含まれる可能性が高いため、現在解体を検討している建物の外壁にサイディングが使用されている場合、注意が必要です。


砕石(さいせき)

天然の岩石を砕いて作られる建築資材の一種で、大きさによって砕石や砂利と呼ばれることがあります。建物の基礎や駐車場などの敷地表面の材料として広く利用されています。また、解体工事で発生したコンクリートガラやアスファルト舗装の再生材料としても利用され、再生砕石と呼ばれます。天然の砕石に比べて価格が割安なため、環境にも配慮した建設が求められる現代では重要な資材となっています。


残置物(ざんちぶつ)

「残置物」とは、建物内外にある家具や家電、雑貨などの所有物のことを指します。建物解体の際に残置物を処理することも業者によっては請け負っていますが、見積もり時には残置物の量や種類によって費用が変動することがあります。また、残置物の確認ができない場合は見積もりに含まれない場合がありますので、事前に確認することが重要です。


産業廃棄物(さんぎょうはいきぶつ)

産業廃棄物とは、工業や事業活動によって発生する廃棄物のことを指します。一般家庭から出る生活排水や生ごみなどは含まれません。産業廃棄物には、建設現場から出る建築廃材や工場から出る廃液・廃棄物、事務所から出る紙くず・プラスチック製品などが含まれます。産業廃棄物は環境への影響が大きいため、法律によって適切な処理が定められています。


私道(しどう・わたくしどう)

私道は、個人所有の土地に面した、その土地を利用するために造られた道路のことを指します。一般的に、私道は私有地であり、他人が通行することは原則として認められません。ただし、建築基準法によって道路と認定された私道については、一般の人々も自由に通行でき、所有者はその変更や廃止を制限されます。


湿潤化(しつじゅんか)

石綿を含む建材を撤去する場合は、原則として「可能な限り原形のまま手作業による解体」が求められます。これにより、石綿の飛散を最小限に抑えることができます。手作業による解体が困難な場合は、湿潤作業が求められます。湿潤作業とは、水や薬剤をまいて建材を湿らせ、粉じんの発生を抑制する作業です。この際、石綿を含む建材は十分に湿潤させ、集塵しながら作業を行うことが必要です。


除却(じょきゃく)

有形固定資産を撤去することを指します。解体と同じ意味合いを持ちますが、自治体からの通達などでは「除却」という用語が使われることがあります。


浄化槽(じょうかそう)

浄化槽は、トイレの排水や台所、洗濯、風呂などの生活排水を処理し、きれいな水に浄化する設備です。解体工事を行う際には、浄化槽が地中に埋設されている場合があります。この場合、浄化槽の撤去費用が追加で発生することがあります。


スレート

天然の岩石を薄く切り出して作られる薄板状の建材で、主に屋根材として使用されます。岩石の種類によって異なる見た目や色合いを持ち、天然スレートのほかに人工的に合成された合成スレートもあります。また、近年では環境に配慮したリサイクルスレートも登場しています。内装や外装に使用されることもあります。


石膏ボード(せっこうぼーど)

石膏ボードは軽量で取り扱いが容易であり、施工性に優れ、防音・耐火性に優れるという特徴があります。


相場

ある物事について一般的な考え方や評価のこと。平均的な費用など。解体工事における費用相場も産業廃棄物の処理費用の高騰などに伴い年々上がってきています。


た行


建物取毀し証明書(たてものとりこわししょうめいしょ)

「建物解体証明書」とは、建物が取り壊されたことを証明する書類です。この証明書は、建物の滅失登記をする際に必要とされるものであり、解体工事を行った業者が発行します。証明書には、解体業者の情報や建物の所有者名、解体が行われた場所や日時などの詳細情報が記載されています。この証明書は、建物の所有権や土地の取引など、不動産に関わるさまざまな手続きで必要とされることがあります


ダンプ

解体工事で発生した廃材を運び出すために使用されるトラックのことを指します。2トン車や4トン車など、車両の大きさに応じて種類があり、より小型のトラックほど費用が高くなります。


中間処理場(ちゅうかんしょりじょう)

中間処理場とは、産業廃棄物を処理する施設の一つで、解体工事で発生した廃材を分別し、再利用やリサイクルするための中間処理を行う場所です。解体現場から運ばれた廃材は、この施設で粉砕や分別、安定化などの処理を受けた後、再利用可能な資源として再生されたり、最終処分場へ運ばれます。


地中障害物(ちちゅうしょうがいぶつ)

地中に埋もれている建物の基礎や浄化槽などを含め、あらゆる物体を指します。しかし、過去の建物の廃材やゴミが埋まっている場合もまれにあります。 建物を解体する際には、地中の障害物を撤去する必要がありますが、その費用は解体見積りに含まれません。


厨子二階(つしにかい)

厨子二階とは、「中二階」とも呼ばれる建築様式で、江戸時代~明治時代にかけて主に庶民の住宅で使用されました。ミセノマの真上にあたる部屋の天井が低く、昔は主に物置や使用人の寝泊まりに使われていました。2階には虫籠窓を備えた開口部が多く、風通しを良くする工夫がされています


坪(つぼ)

「坪(つぼ)」とは、日本で広く使われている、面積の単位の一つです。1坪は、1辺が約2.45メートルの正方形の面積と定義されています。具体的には、1坪は、約3.3平方メートルに相当します。この単位は、主に不動産の面積表示に用いられており、住宅や土地などの面積を表す際によく使われます。


坪単価(つぼたんか)

坪単価とは、建築や解体工事などの業務において、1平方メートルあたりの単価のことを指します。解体工事の場合、見積もりはこの平米単価×延べ床面積で計算されることがあります。


追加請求(ついかせいきゅう)

追加請求とは、解体工事の見積もり時に予想できなかった工事内容や、後から追加で解体作業が必要となった場合に発生する追加料金のことを指します。これらは見積もり金額に含まれておらず、実際の工事内容に応じて追加請求されることがあります。


土管コンクリート(どかんこんくりーと)

地面に砂利や砕石などを敷き込み突き固め、その上に直接コンクリートを打って造られた床のことを「コンクリートスラブ」と呼びます。「土間コン」とも言われ、解体工事の際にはコンクリートを剥がし、整地の際には土を盛って高さを合わせることもあります。


土壁(つちかべ)

土壁は、土を固めて作られた壁のことです。 一般的には、竹で編んだ「小舞(こま)」と呼ばれる下地に藁入りの土を両面から塗りつけます。 土壁の建物を解体する際は、土壁の土を落とす作業に手間と費用がかかるため、解体費用が高くなることがあります。日本古来の土蔵などでよく使用されました。


鉄筋造(てっきんぞう)

軽量鉄骨造とは、軽量形鋼と呼ばれる鋼材で建物の骨組みを組み上げる建築物のことで、燃えにくく、耐久力が高いだけでなく品質も安定しているため、設計の自由度が高いことが特徴です。一方、重量鉄骨造は鉄骨自体が非常に丈夫なため、柱の本数が少なく、軽量鉄骨造よりもさらに設計の自由度があり、大きな空間のある建物も建築することができます。また、耐用年数も長く、安全性にも優れています。


鉄骨鉄筋コンクリート造(てっきんてっこつこんくりーとぞう)

鉄骨鉄筋コンクリート造とは、「Steel Reinforced Concrete」の頭文字をとった「SRC」と呼ばれる建築技術の一つで、主要な構造体は鉄骨を骨組みとし、周囲を鉄筋コンクリートで覆った構造を持ちます。床や壁などの部材は、この鉄骨鉄筋コンクリートの構造にはめ込まれます。SRCは耐久性・耐震性が非常に高いため、災害に強い建物として注目されていますが、その一方で重量が非常に重く、基礎も大型化する必要があるため、工期や費用も高額になります。そのため、一般的には高層建築物などの建設に用いられることが多い建築技術です。


鉄筋コンクリート造(てっきんこんくりーとぞう)

鉄筋コンクリート造とは、鉄筋を内部に組み込んだコンクリートで建物を構築する方法のことで、英語では「Reinforced Concrete」の頭文字をとり、「RC」と略されます。骨組みに鉄筋を使用することでコンクリートの強度を高め、耐震性や耐久性に優れた建物を建てることができます。型枠を使用することで、建物の形状やデザインを自由に決めることができます。


鉄骨架台(てっこつがだい)

鉄骨の柱と梁で組んだ土台で、重い物を載せるためのものを「鉄骨架台」と呼びます。通常、「架台」は「かだい」と読まれますが、建設現場では「がだい」と発音するのが一般的です。


手壊し(てこわし)

解体重機が入れない狭い場所や高低差がある場所では、手作業による解体が必要となります。これを一般的に「手壊し」と呼びます。手壊しの場合は重機を使った解体に比べて工期がかかり、解体費用が高くなることがありますが、騒音や振動、ホコリが少ないというメリットもあります。


転圧(てんあつ)

重機の中でもローラーや、ランマーと呼ばれる転圧機械を用いて、土地を固める作業を「転圧」と呼びます。


仝上(どうじょう)

「同上」の意。建設業界の見積もりではこの表記が使われることがいまだ多くあります。


登記(とうき)

一定の事項を広く公に示すため、公開された帳簿に記載すること。取引における第三者に不測の損害を被らせないための制度。


トタン

「トタン」とは、薄い鋼板を亜鉛メッキしたもので、建築資材の一種です。この素材は、屋根や外壁などの建築材料として広く使用されています。ただし、使用期間が長くなると、約7〜8年で塗装を行わなければ錆が発生することがあります。また、長期間使用していると穴が開いてしまうこともあるため、定期的な点検やメンテナンスが必要です。


土羽(どは)

土盛りをした際にできる、傾斜した土の面のことを「土羽(どは)」と呼びます。土羽の表面は崩れないように、土を入念に打ち固めて芝などで覆うことが多く、主に土木工事で使用される用語です。


な行

内装(ないそう)

内装とは、住宅、店舗、オフィスなどの内部における壁や天井、照明、建具などを含む装飾的な要素のことを指します。一般的に、木造住宅などを解体する場合は、最初に内装や屋根材などを手作業で取り除き、骨組みだけを残してから本体の解体作業を行います。


長屋(ながや)

長屋とは、2つ以上の住宅が連続している建物で、各住宅が独立しており、玄関、階段、廊下などの共用施設を持たない住宅形態のことを指します。


2項道路(にこうどうろ)

建築基準法によると、幅員が4メートル未満の道路は原則として緊急車両の通行ができず、「道路」として認められません。ただし、建築基準法施行前から既に使用されていた道路で、行政から指定を受けた場合には、道路とみなされます。また、道路の中心線から2メートル後退した線を道路境界線とみなし、このライン以内に建物を建てることができます。このような道路を「二項道路」と呼ばれています。


布基礎(ぬのきそ)

布基礎とは、地面に逆T字型の鉄筋コンクリートを打ち込んで基礎とする方法で、べた基礎と比べて地面の深部にまでコンクリートを流し込むことが特徴です。


根切り(ねぎり)

地盤に構築物の基礎を設けるために、土地の地下部分を重機などを用いて掘り進める工事を指します。


延床面積(のべゆかめんせき)

延床面積とは、建物の全階における床面積を合計したものであり、建物の面積を表します。この面積は、建築確認申請や登記、売買、解体などの際に必要な基準となります。面積の算出にあたっては、壁や柱の中心を基準にして床面積を計算します。


は行

旗竿地(はたざおち)

旗竿地とは、道路と接する部分が狭く、奥行きが長い土地のことを指します。この形状が、竿のついた旗に似ているため「旗竿地」と呼ばれています。また、「敷地延長」とも呼ばれることがあります。


斫り(はつり)

斫りとは、コンクリートやアスファルトを切削、掘削、あるいは穴を開けることを指します。例えば、解体工事では駐車場などに打ち込まれたコンクリートを削り取る必要がある場合があります。また、店舗の内装解体では厨房部分のコンクリートを削り取ることもあります。


伐根(ばっこん)

敷地内にある木を根こそぎにして処分することを指します。建て替えをする場合、樹木の根が新築に影響を及ぼす可能性がある場所では、解体工事の際に樹木を伐採して根っこまで取り除くことが一般的です。これにより、新築工事が円滑に進むだけでなく、後々の撤去作業も必要なくなるため、費用効果が高いとされています。


PCB(ポリ塩化ビフェニル)

水に溶けにくく、沸点が高い、電気絶縁性が高い等の性質を持った無色透明の油状の物質です。電気機器の絶縁油、熱交換器の熱媒体、感圧複写紙等、幅広い用途に使用されてきましたが毒性があることから昭和49年から製造や新たな使用は禁止されています。


引渡し(ひきわたし)

解体工事が完了し、整地作業が終了した時点で、施主が確認および承認した場合には、解体業者の工事が完了し、引き渡しとなります。


ブロック塀(ぶろっくべい)

コンクリートブロックで作られた塀を指します。解体工事の見積もり書などでは「CB塀」と略されることもあります。一般的なブロックのサイズは、幅390mm×高さ190mm程度です。ブロックを積み上げながら空洞にモルタルを充填し、所定の間隔で縦横に鉄筋を入れることが義務付けられています。しかし、規制が強化される前や手抜き工事によるものは、モルタルや鉄筋が入っていない場合があります。そのため、地震などの際に簡単に倒壊してしまう恐れがあります。


フロン

熱を効率的に伝える能力があり冷媒として広く利用されている化学物質で、冷蔵庫・冷凍庫・エアコンなどに含まれています。しかしオゾン層を破壊することが分かり、協定や法律により使用には制限がかけられています。


付帯工事(ふたいこうじ)

一般的に、解体工事における「付帯工事」とは、建物本体工事とは別の内容の工事を指します。例えば、残置物(不用品)の撤去、ブロック塀や土間コンクリートの撤去、樹木や庭石、井戸、物置の撤去などが代表的です。


プレハブ

「プレハブ」という和製英語になります。これは、建築部材を工場であらかじめ製造し、現場で組み立てる建築方法のことを指します。プレハブは、建築プロセスを効率化し、建築物の完成までの時間を短縮することができます。


筆(ふで・ひで)

土地を数える単位は「筆」と呼ばれます。 1筆とは、登記されている土地の一かたまりを指し、その境界線のことを「筆界」といいます。 土地を複数に分割することを「分筆」といい、逆に複数の土地を1筆にまとめることを「合筆」といいます。


分離発注(ぶんりはっちゅう)

建て替え時に、解体や外構工事など特定の工事だけを自分で探した業者に発注する方法があります。これは、ハウスメーカーや工務店に解体から新築まで一括して発注するよりも、コストを抑えることができるとされていますが、工程のすり合わせなどに若干の手間が増えるかもしれません。


ベタ基礎(べたきそ)

ベタ基礎とは、建物の底面全体に鉄筋コンクリートを敷き詰め、基礎としたものです。 ただし、解体する場合には、鉄筋コンクリートを大量に撤去する必要があり、解体費用は比較的高くなります。


平米(へいべい)

平米とは、床面積の単位の一つで、面積が1メートル四方(1m x 1m)の正方形の面積と同じ面積を指します。つまり、1平米は、1m x 1m = 1㎡となります。建物の床面積や土地の面積を表す際に広く用いられる単位です。



ま行


間口(まぐち)

間口とは、建物や敷地を正面から見たときの幅のことを指します。建物や敷地の形や大きさを表す上で重要な要素であり、計画や設計の際にも考慮されます。


マニフェスト

マニフェストは、建物解体等によって発生した産業廃棄物の排出事業者が、他の業者に処理を委託する際に、最終的な処理までの一連のプロセスを記録するシステムです。このマニフェストによって、廃棄物が中間業者から最終処分業者に移行していく過程を追跡することができます。また、各段階で各業者から受け取った押印(受付日、事業者、担当者など)によって、委託した廃棄物が処理されていることを確認することができます。


万年塀(まんねんぺい)

万年塀とは、鉄筋コンクリート製の支柱を建て、その間にコンクリートの平板を敷き詰めて作られた塀のことです。このような構造により、耐久性が高く、長期間にわたって使用することができます。


無許可

依頼する解体業者が必要な許可申請や登録を行っていない場合は、違法に解体工事を請け負い工事を行っている為、トラブルに巻き込まれる恐れが非常に高くなります。 解体を依頼する業者が必要な許可登録を済ませているのか確認しましょう。

 


迷惑

解体工事において、騒音や振動、粉塵が舞う等ご近所の方に迷惑となる要素はつきものです。事前に挨拶や説明を行うなど、近隣トラブルに発展しないよう気配りが必要です。


木造

木材を使用して、柱や梁などの主要な構造部分を作る建築物を「木造建築」と呼びます。この建築様式は、軽量であるため土地に対する負荷が少なく、また耐震性に優れているとされています。


木造住宅密集地域(もくぞうじゅたくみっしゅうちいき)

木造住宅密集地域とは、木造建ての住宅が密集している地域の事をいいます。このような地域では、火災が発生した場合に延焼被害が広がりやすく、大地震が発生した場合には倒壊して避難路が塞がれる危険性が高まります。このような問題に対処するため、自治体では木密地域の解消に向けて、解体費用を助成するなどの様々な施策を実施しています。


盛土(もりど)

盛土とは、敷地を造成する際に、地盤を所定の高さに均すために、掘り出した土砂や他から採取した土砂などを盛り上げる作業のことです。この作業により、敷地の高低差を均し、平らで安定した地盤を作り出すことができます。


門扉(もんぴ)

門扉とは、住宅と道路の境界線に設置される扉のことです。最近の住宅では、アルミ形材やアルミ鋳物のものがよく使用されていますが、木製や鉄製のものもあります。


モルタル

モルタルとは、建築材料の一種であり、一般的にはセメントと砂(細骨材)と水を混ぜ合わせて作られます。このモルタルは、建物の仕上げや防水、セメント瓦や厚形スレートといったモルタル板など、様々な用途に幅広く使用されています。


や行

大和塀(やまとべい)

大和塀とは、横板に縦板を交互に打ちつけた板塀の一種です。この大和打ちと呼ばれる技法により、視界を遮りながらも通気性が良く、日本古来から広く使われてきました。


山留(やまどめ)

山留とは、地形が起伏している場合に、地盤の崩壊を防止するために、土や石を積み上げて作られる構造物のことです。特に、急傾斜の山や丘陵地帯において、土砂や岩石が崩落しないようにするために用いられます。


有価物

経済上価値のある有体物のこと。解体工事では金属スクラップなどが有価物として発生します。


擁壁(ようへき)

擁壁とは、斜面の崩落や土砂崩れを防止するために建設される、壁状の構造物のことです。地盤の高低差を均すため、または道路や住宅等の建築物を支えるために設置されることがあります。


養生(ようじょう)

養生とは、工事現場や解体現場において、周辺環境に対する影響を最小限にするために行われる防護措置のことです。主にシートや防護フェンスを設置し、騒音や粉じん、落下物などを防止します。また、近隣住民への影響を最小限に抑えるためにも重要な作業です。


容積率(ようせきりつ)

容積率とは、ある敷地に建てられる建物の延べ床面積の総量を、その敷地の面積で割った割合のことを指します。

ら行

ライフライン

生活に必要な電気ガス水道通信などのこと。解体工事で粉塵防止の為に水道は使用することがあります。よって水道の使用停止は解体工事後に手続きするのが一般的です。


罹災証明(りさいしょうめい)

罹災証明とは、自然災害や事故などで被災し、保険金や補償金の請求や税金の減免などを受けるために必要とされる、被災事実を証明する公的な書類のことです。


立米(りゅうべい)

立米とは、物体や物資の体積の単位であり、1辺の長さが1メートルである立方体の容積のことを指します。解体業界では、建築物や構造物の撤去に伴って発生する廃材や不用品の量を立米で計測することが一般的です。



ローン

解体工事に使えるローンはいくつかあります。住宅解体ローンや条件によっては住宅ローンも対象となる場合があります。自治体や金融機関にご相談ください。


わ行




 

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