砲金と真鍮はどちらも銅を主成分とし他の金属をまぜた合金です。どちらも銅の合金として有名で砲金は青銅とも呼ばれ、真鍮は黄銅とも呼ばれます。今回は、混同しやすい砲金と真鍮についてご紹介させていただきます。
砲金の成分
砲金は銅Cuと錫Sn(すず)の合金
一般的に80~90%が銅Cuで10~20%が錫(すず)で出来ている合金が砲金として認められています。
真鍮の成分
真鍮は銅Cuと亜鉛Zn(あえん)の合金
一般的に65%が銅Cuで35%が亜鉛Znで出来ている合金が真鍮として認められます。
砲金と真鍮の違い
砲金と真鍮では含まれている金属の種類と銅の含有量が異なる為一般的に色が異なるとされています。また含まれている金属が違う為、錆びてしまった場合の錆びの色も異なります。
砲金は銅の含有量が多い為、赤色に近い色をしています。真鍮の場合は銅の含有量が砲金よりも低く、亜鉛の含有量が多い為黄色に近い色をしています。どちらも錆に強い合金ですが錆びた場合、砲金の錆びは青緑色の錆びで真鍮の錆びは白色の錆びとなります。
こういった色の違いにより砲金は青銅とも呼ばれ真鍮は黄銅とも呼ばれます。
砲金がよく使われている物
十円硬貨・武器。銅メダル・バルブ・銅像
真鍮がよく使われている物
5円硬貨・金管楽器・給水管・薬莢
まとめ
砲金と真鍮の違いは含まれている金属の種類と含有量だといえます。お互いに銅を主に含んだ合金の為、特徴に近いものが多く用途としても同じ用途になる場合も多いです。銅の含有率が高い砲金の方が高価になり、真鍮の方が砲金に比べに安価となります。