分離発注とはなんなの?     150秒解説 

2023.05.15

ブログ | 解体の知識

分離発注とは?

分離発注とは、解体工事をハウスメーカーや不動産業者などに委託するのではなく、直接専門の解体業者に依頼する方法のことです。通常、ハウスメーカーや不動産業者が提供する解体工事込みの見積もりには、解体業者への中間マージン(紹介料)が含まれています。この中間マージンは解体工事費の20~30%程度であり、解体工事の費用が100万円以上になる場合では相当な出費となります。施主自身が解体工事業者を直接見つけて発注することで、中間マージンを節約することができます。


一括発注と何が違うの??

「一括発注」とは、解体工事から建築工事までをハウスメーカーなどに一括で依頼する方法です。この方法では、一箇所に依頼するだけで済むため手間が省け、便利ですが、その分ハウスメーカーに中間マージンと呼ばれる仲介手数料が発生します。

ハウスメーカーや工務業者は通常、解体工事までの業務には対応していないため、解体工事を別の下請け業者に発注することになります。この際、ハウスメーカーや工務業者は下請け業者に対して解体工事を依頼する代わりに、仲介手数料を取ることがあります。つまり、一括発注を選ぶとハウスメーカーなどが他の解体業者に解体工事を発注する際に、仲介手数料が上乗せされることになります。この仲介手数料は、一部のコストとして見積もりに含まれることになります。

「分離発注」は自分で専門の解体業者を見つけて契約する方法であり、解体工事と建築工事を別々に発注する方法です。解体工事は解体業者に直接依頼し、解体後の建築工事はハウスメーカーなどに依頼します。ハウスメーカーが解体業者に依頼するための仲介手数料が不要なので、余計な費用がかかりません。その結果、見積費用が安くなり施主様への負担が軽減されます。


分離発注メリットデメリット

・メリット

コストを大幅に削減できる

分離発注によって、直接解体業者を探して契約することで、仲介手数料を省くことができます。この方法により、大幅なコスト削減が期待できます。仲介手数料は工事費の20%〜30%にもなると言われています。しかし、分離発注を選ぶことで、この仲介手数料を支払う必要がなくなり純粋に解体工事の費用のみを支払うことができます。純粋な解体工事費用が増せば増すほどマージンも高くなるため更に施主さまの負担になりかねません。解体工事には数百万円以上の費用がかかることが一般的であり、仲介手数料が加わると、さらなる負担となります。しかし、分離発注を選択することで費用の負担を軽減することができます。

 


解体工事をより納得いくものに

分離発注では、第三者を介さずに自身で解体業者と直接コミュニケーションを取ることができるため、正確な情報のやり取りが容易になります。解体工事に関する細かい要望や指示を解体業者に直接伝えることができます。これにより意思疎通のミスや誤解を最小限に抑え、トラブルを回避することができます。また、自身の要望がより反映された工事を行うことができ、満足のいく結果を得ることができます。

 


・デメリット

解体業者を探す手間が増える

分離発注にはデメリットも存在します。主なデメリットは、解体業者を自身で探す手間が増えることです。施主様がご自身で業者を探し見積に立ち合う作業を複数の業者に依頼し見積の選定を行わなければなりません。時間と労力を使う事になりますので、時間を優先する場合には、分離発注は避ける方が良いと考えられます。代わりに解体の見積サイトを使用する事をお勧めします。状況に応じて一括発注や分離発注の利点とデメリットを比較し、最適な方法を選ぶことが重要です。費用だけでなく、時間の要素も考慮して判断しましょう。

 


関連記事

解体見積費用はどうやって決まるの?? 120秒解説

解体見積書の教科書① 「仮設工事費」とは? 20秒解説

お取り扱い店舗