家屋調査とは
「家屋調査」とは文字通り工事の際に家屋の調査を行います。近隣の建物に破損が発見された際に工事による影響で発生した破損なのかを正確に判断する為に、現在の家屋物件の状態を調査する事します。
家屋調査と現地調査の違い
よく混同されがちなのが解体工事前に行う「現地調査」です。
調査を行う対象、目的が異なり「現地調査」が解体する物件の調査を正確な施工範囲、見積を作成する為に行うのに対して。「家屋調査」は工事を行う建物の近隣の建物の調査をその後の工事による影響を証明する為に行います。
家屋調査の必要性
家屋調査を行っていない場合、近隣様からの「工事の影響で建物にダメージが入った」などのクレームに対して証明する物がなき対応する事が難しくなりトラブルに発展してしまう事があります。特にRC構造などで作られた大がかりな建物(マンション、ビル)を解体する際は、解体工事も大がかりになり振動などが発生しやすくなる為、建物への影響を与えやすいとされています。また、住宅がたくさん密集する住宅などで行われる工事も近隣への影響を与えやすいとされています。これら工事の影響が出やすい解体の際は家屋調査を依頼される施主様が多いです。一般的な木造住宅ですと解体、比較的に重要視される事は少ない傾向にあります。
調査内容
家屋調査は建物の外側の調査だけでなく建物の内部も調査を行い現在の建物状況を正確に調査します。
具体的に行う調査を簡単にご紹介させて頂きます。
・写真撮影(建物全体)
・扉・窓の建付け状況確認
・外壁の亀裂確認
・タイル部の亀裂確認
・外構部の損傷確認
・柱や床の傾斜確認
・床鳴り確認
調査費用
家屋調査の一軒あたりの一般相場は25000円~30000円程度と言われています。
大規模なビルやマンションなどの解体工事の場合は調査される範囲も大きくななる為、一軒当たりの費用が割安になる傾向があります。この費用が解体費用と別に必要になります。
まとめ
家屋調査は大規模な工事でない限り必ず必要な物ではありませんが何かあった際の保険といった意味で調査を希望される施主様もいらっしゃいます。近隣さまとのトラブルを避ける為の手段として一度調査を検討するのも良いかもしれません。最近では自分の家を守る為に近隣の家主様自身が家屋調査を自ら依頼される事もあるようです。