「庭を無くして駐車場」や「庭の作り変え」を行いたい、そんな際に邪魔とな木々、木を伐採・伐根する為の費用や伐採・伐根の違いについて今回はご紹介させていただきます。
伐採と伐根の違い
伐採とは、立木をそのまま根元から切り倒すことを指します。それに対して伐根とは、木の切り株を根っこごと掘り起こして抜き取る作業を指します。通常は重機を使用して行われますが、重機が利用できない場所では、業者が手作業で行うこともあります。木を丸ごと一本そのまま引き抜くことは困難なため、まず伐採を行った後に伐根作業が行われる一般的な手順となります。
伐採・伐根にかかる費用・時間
伐採の場合
伐採は、チェーンソーや他の工具を使って木の幹を切るだけなので、一般的な庭木であれば通常30分程度で作業が終わります。一方、抜根作業は根を抜くために地面を掘り進める必要があるため、大きな木の場合は1~3時間かかることもあります。このように作業に時間と手間がかかるため、抜根は通常料金が高くなる傾向にあります。これは人件費が増えるためです。伐採の大まかな相場費用は3mまでなら4,000円台、5mまでなら9,000円ほど、7mまでなら2万円台です。
伐根の場合
一般的に伐採を行った後伐根を行います。伐根を行う為には周りの土を掘り起こして重機などで引き抜く事が必要なので伐採の費用の2倍以上の費用がかかります。こういった理由で土地の利用方法に差し支えが無い場合伐根を行わずに伐採だけを行う事が一般的です。伐根の場合、30cm以内であれば1万円前後、50cm以内で2万円前後、80cm以内で4万円前後、80cmを超えると6万円ほどかかるのです。
伐根をしなかった場合のデメリット
費用を抑える為、土地利用に差し支えなければ伐根を行わない事が一般的ですが、伐根を行わないことで幾つかのデメリットが発生する事もあります。
・シロアリが発生する
切り株をそのまま放置すると、虫が湧く可能性があります。木の種類によって異なりますが、シロアリなどの虫は木を好む傾向があります。切り株からシロアリが発生すると、自宅などにも被害を及ぼす可能性があります。
・新芽が出てきて気が再生してしまう
一部の生命力が強い木々は伐採を行い切り株にした場合でも新しく新芽をだし気が再生する事があります。すべての木々に該当するわけではありませんが新芽が出てきてしまった場合はその新芽を剪定する必要があります。
・景観を損ねる場合がある
生命力が強い木々などは、切り株になっても新芽などを出しますが生命力が弱い木々の場合切り株が腐り、腐敗する恐れがあり景観を損ねるといったようなでデメリットも考えられます。
まとめ
今回は、伐採・伐根にかかる費用・時間についてご紹介させていただきました。伐採だけを行うと費用が抑えられますが、土地利用をお考えの際は伐根まで行った方が土地を活用しやすくまた、切り株を残しておくといくつかのデメリットも発生してしまいます。