解体工事に足場は必要?工事に欠かせない足場 170秒解説

2023.05.27

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工事現場などでよく見かける足場ですがどういった理由で足場が必要となるのでしょう?解体工事でも足場は活躍します。そんな足場の種類や用途について今回はご紹介させていただきます。

解体工事に足場って必要なの?

解体作業において、建物の周囲に組み立てられる一時的な作業床や仮設物を指すのが「足場」です。これは解体作業を行うために必要で安全な作業環境を提供するために使用されます。

足場の用途

足場は解体作業従事者の通路確保や、機能的な理由、近隣住民の安全確保、ほこりの飛散を防止または軽減するために使用されます。また、騒音を抑制するためにも解体作業においては重要な役割を果たします。


足場の種類

足場には様々な種類があり、用途や特徴も変わります。解体工事で使用される足場とその特徴、足場設置にかかる相場費用をご紹介します。

くさび足場

住宅の改修工事や解体工事においてよく使用される足場の一つに、くさび足場があります。くさび足場は、ハンマー1本で組み立てや解体が可能なため、足場の設置から解体までの期間が比較的短く済みます。くさび足場は亜鉛メッキ処理が施されており、錆に強く耐久力があるため、高い安全性が評価されています。また、結束がコンパクトにできるため、輸送費を抑えることができます。また、住宅用の足場として作業が進めやすい特徴も持っています。

ただし、くさび足場の設置時にはハンマーで固定するため、騒音が発生することに注意が必要です。また、設置できない場所もあるため、適切な使用場所を選ぶ必要があります。

くさび足場の設置費用相場 1㎡1000円~1200円


枠組み足場

枠組み足場は、鋼管を門型に溶接した建枠を中心に、ジャッキ、筋交、鋼製布板などの要素を組み立てて構成される足場です。この足場は高く組むことができるため、大規模な改修や解体工事に頻繁に使用されます。また、高層階の建物やマンション、ビルにも対応でき、高い安全性が特徴です。枠組み足場はハンマーによる打ち込み作業が不要なため、足場を組む際の騒音も比較的少なくなります。しかし、足場を組むための部材が大きく、搬入経路や資材置き場に一定のスペースが必要となります。

枠組み足場の設置費用相場  1㎡1200円~2000円

 


単管足場

単管足場は、鉄パイプとクランプを組み合わせて構築する足場の一種です。その特徴は、単管パイプとクランプを使用して足場の形状を柔軟に変えることができるため、狭い場所でも容易に設置でき、あらゆる建物の形に対応できます。一般的には低層の外壁塗装作業などに使用されることが多く、組み立てが簡単で部材もホームセンターなどで手に入れることができるため、個人のDIYにも利用されます。しかしながら、単管足場では作業員はパイプ2本の上に乗って作業を行うため、安全性が低く危険性が高いと言われています。また、足場の上に物を置くことができないため、手がふさがった状態での作業が多くなります。

単管足場の設置費用相場 1㎡800円~1000円

 


単管ブラケット足場

単管ブラケット足場は、単管パイプに足を乗せる板をボルトで固定することで構築される足場です。特徴としては、単管足場よりも安全性が高いことが挙げられます。安定性を向上させるため、足場の設置には時間がかかりやすくなります。また、ボルトが緩むと足場が揺れやすくなるため、適切な点検とメンテナンスが必要です。

単管ブラケット足場の設置費用相場1㎡800円~1200円

 


解体工事の足場費用

解体工事費用の約1割~2割は一般的に足場費用だといわれています。見積内容で足場設置費用無料や足場設置費用が極端に低い場合は、注意が必要です。足場設置費用は無料で行えるような作業ではない為、足場費用を削った分「足場の内容が粗悪」であったり「他の工事内容が粗悪だったり」するケースも考えられトラブルが発生するかもしれません。

 


まとめ

足場は現場作業員の通路確保の為だけではなく、「機能的な理由」、「近隣住民の安全確保」、「ほこりの飛散を防止または軽減」、「騒音の軽減」するために使用されます。解体工事を検討中のお客様は特徴や費用などを覚えておき見積などを確認する際にお役立てください。

 

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