駐車場に適しているのはどっち?砕石と砂利の違いについて 170秒解説

2023.05.26

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駐車場の地面によく使われることが多い砕石と砂利ですが、この二つの素材のメリットやデメリット、違いについてご紹介させていただきます。

砂利と砕石の特徴

砕石(さいせき)

砕石は、人工的に大きな岩石を粉砕機で砕いて作られる素材です。自然の力ではなく人の手によって形成されています。砕石は砂利とは異なり、砕かれた際にゴツゴツとした角や不均一なサイズが特徴です。これにより砕石同士がしっかりと噛み合い、地盤をしっかりと固める特性があります。実際に砂利は丸い形状をしており、角がないため、踏みしめてもずれやすく固まりにくいです。土木工事などで使用される際には、砕石という用語や「バラス」という土木用語が使われることもあります。

砂利(じゃり)

砂利は自然の力によって形成された小さな丸い石の集まりを指します。長い時間をかけて大きな石や岩が風化・砕け、水や風の作用によって川や海の中で転がることで、砂利が形成されます。その結果、砂利はとがった部分がなく、丸みを帯びた特徴的な形状をしています。一般的に直径2~5cm程度の小さなサイズを持ちます。

砂利は海岸や河床などの場所から収集することができます。庭園やガーデニングの装飾材として使用されることがよく知られています。また、コンクリートやアスファルトの施工時に混ぜて使用されることも一般的です

 


砕石のメリット・デメリット

メリット

砕石を庭や駐車場に敷くというメリットは、その締まりの良さです。砕石は角があり、緻密な構造を持つため、踏み固めると地盤をしっかりと締め付けることができます。これにより、表面の安定性や耐久性が向上し、歩行や車両の通行に適した土地を作ることができます。また、砕石は一般的に砂利よりも価格が安く、コスト面でもメリットがあります。

デメリット

砕石を庭や駐車場に敷く際には、砂利と比較して水たまりやぬかるみができやすい点に注意が必要です。砕石は角があるため、表面の凹凸が多く、水がたまりやすい傾向があります。特に、強い雨や水の流れが集中する場所では、水がたまりやすくなる可能性があります。

 

砂利のメリット・デメリット

メリット

砕石は、その見た目や色合いが多様であるため、敷き方次第で美しい庭や駐車場を演出することができます。さまざまな色やサイズの砂利を組み合わせることで、鮮やかなカラーリングや独自のデザインを実現することができます。また、砂利を敷くことによるメリットとして、雑草対策や水はけの良さが挙げられます。砂利は密に敷くことで地表を覆い、雑草の発生を抑える効果があります。また、砂利の間に空気や水が通りやすくなるため、雨水や水がスムーズに排水され、水はけの良い環境を作ることができます。

デメリット

駐車場で使用する際には注意が必要です。砂利の上でタイヤが回転すると、石が跳ねることで車体や車の下部に傷をつける可能性があります。特に大きな石や鋭利な石が含まれている場合は、車への損傷リスクが高まります。さらに、価格面でも砂利は砕石よりも高価になることがあります。砂利は天然の自然素材であるため、入手や採取に一定のコストがかかります。そのため、砂利の導入コストが砕石よりも高くなる場合があります。

 


砕石と砂利を駐車場に敷く場合の費用

砕石

砕石を使用する場合は、通常、駐車場の表面に約5cmの厚さを設けることが一般的です。この厚さによって、適切な耐久性と水はけを確保できます。砕石の価格は、一般的に1平方メートルあたり約300円程度になることがあります。

砂利

砂利を3~5cmほど敷いた場合の価格の目安は、一般的に1平方メートルあたり約1,000円程度です。

 

駐車場に適しているのは??

砂利と砕石は、その形状や材質によって異なる特徴を持っています。砂利は自然にできた丸い形状の小さな石であり、砕石は人工的に砕いて作られた不均一な形状の石です。駐車場に使用する場合どちらの素材を選ぶかは、駐車場の条件や予算といった要素を考慮して検討する必要があります。それぞれにはメリットとデメリットがありますので、よく比較検討し、自分の理想的な駐車場条件に合う素材を選ぶことが重要です。

 

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