延べ床面積(のべゆかめんせき)って何?解体見積知識 120秒解説

2023.05.26

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新築を建てる際や、住宅を購入、または解体される際によく耳にする「延べ床面積」皆さんは延床面積の意味をちゃんと把握できていますか?今回は、建築関連で大切な延べ床面積についてご紹介させていただきます。


延べ床面積とは??

延床面積または延べ面積とは、建物の各階の床面積を合算した値であり単位は平方メートル(㎡)で表されます。延床面積は、壁や柱の中心線で囲まれた領域の水平投影面積を基に計算されます。

延床面積は、登記簿謄本や登記事項証明書、建物の売買契約書、建物の重要事項説明書などを通じて確認することができます。

延べ床面積は「建物を建てる際」や、「建物の価値を算出する際」、「建物を解体する際」などに必要とされる事がありますので覚えておくことをお勧めします。

 


面積に関連する用語

面積を示す言葉はいくつかあり、一つひとつに意味が異なるので混同せずに覚えておきましょう。

建築面積

建築面積、または建坪と呼ばれるものは、建物を上から見たときに占める面積を指します。一般的に、住宅の場合は1階の面積とほぼ同じ値になります。ただし、建築面積には屋上は含まれません。

・敷地面積

敷地面積は、建物が建っている土地(敷地)を上から見たときの総面積を指します。この計測では、土地の起伏や凹凸は考慮されず、平坦な表面積よりも狭く算定されます。

・施工面積

施工面積は、延べ床面積には含まれない部分(例: ロフトや玄関ポーチなど)を追加したものです。施工面積の算定方法は、法律や業界団体などの基準ではなく、各住宅メーカーや建築会社が独自に定めた数値です。そのため、どの部分を施工面積に含めるかは各社によって異なりますが、一般的には延べ床面積よりも広い範囲をカバーする傾向があります。

 


延べ床面積に含まれない部分

吹き抜け

延床面積には含まれない典型的な部分の一つには、吹き抜けがあります。2階建ての場合、吹き抜けの2階部分には床が存在しないため、吹き抜け部分は延床面積に含まれません。

ロフト

一般的にロフトは延床面積には含まれません。建築基準法において、「天井高さが1.4m以下であること」「ロフトがある階の床面積が、延床面積の1/2以下であること」「はしごが固定されていないこと」の条件を満たす場合、ロフトは小屋根収納として扱われます。

バルコニー

バルコニーやベランダ、テラスは、幅2mまでの場合は延床面積に含まれないことが一般的です。ただし、建ぺい率の制約があるため、自由な広さで設計することはできませんが、2mのスペースは充分な広さと言えます。

駐車場、車庫

天井と壁によって覆われた駐車場は、延床面積に含まれます。ただし、容積率の計算に関しては緩和規定が存在します。例えば、1階部分が車庫となっているビルトインガレージの場合、延床面積の1/5以下の面積は容積率の計算には含まれません。ただし、1/5を超える面積は延床面積に含まれます。

 

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