解体予定空き家の害虫・害獣について 200秒解説

2023.05.18

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空き家には害虫や害獣が住み着きやすく、解体工事の際に近隣の家に移動することが考えられます。 ゴキブリやハエ程度であればご自身で駆除できることも多いですが、大量発生したり、ハチやシロアリ、ネズミが発生したりといった場合には専門業者に依頼したほうがよいケースもあります。空き家に発生してしまった害虫がどのような被害を及ぼすのかまたその対策についてご紹介させていただきます。


空き家に害虫・害獣が発生してしまう理由

空き家は、エサが残っているにも関わらず人が生活していないため、害虫や害獣にとって危険が少なく、繁殖しやすい環境となっています。特に、定期的な清掃や適切な管理が行われていない場合は、害虫の発生が放置されることがあります。そのため、一度害虫が入り込むと、繁殖が進んでしまう可能性が高いのです。


 

解体前に害虫・害獣駆除を行う理由

空き家の解体工事を害虫対策や駆除なしで行うことは、害虫を広める行為と同等ですし、近隣住民にとっても大変迷惑な行為です。ゴキブリやネズミは、民家だけでなく公共のゴミ捨て場や飲食店などでも現れ、衛生や健康に悪影響を及ぼします。また、ハチが他の住宅に巣を作れば、そこに住む人々に危険が及ぶ可能性もあります。このような害虫の広がりは、周囲の環境や人々の生活に悪影響を及ぼすことは明らかです。空き家の害虫が広まることは、周囲の人々にとって何の利益ももたらしません。そのため、空き家の解体工事を行う前には、害虫・害獣駆除を実施する必要性があります。これにより、周囲の環境や人々の生活に対する悪影響を最小限に抑えることができます。


空き家に発生する害虫・害獣


ゴキブリ

ゴキブリは精神的な嫌悪感を引き起こし、また彼らが保有している病原菌によって衛生面での被害が大きくなる可能性があります。さらに、ゴキブリは長距離の移動が可能であり、動物の死骸や排泄物などに付着した個体が遠方から飛来して病原菌を拡散する恐れがあります。そのため、空き家に存在するゴキブリを放置することは、周囲に害虫や病原菌を広めるリスクを高めることになります。


蜂は家屋や衛生面への影響は少ないですが、その人体への危険性は非常に高い害虫です。

空き家では、蜂の巣が発生しても周囲の人々が気づかないままになることが多く、時間の経過とともに巣は急速に成長し、近隣住民にとって脅威となる場合があります。もし空き家に蜂の巣があることが判明した場合、解体工事を行うことは困難となります。そのため、迅速に害虫駆除業者に連絡し、適切な駆除を依頼する必要があります。解体工事を行う前には、まず蜂の巣の駆除を確実に行うようにしましょう。安全を確保するためには、プロの害虫駆除業者に依頼することが重要です。


シロアリ

シロアリは耐震性に影響を及ぼす柱や筋交いを侵食することで、建物の倒壊の可能性を引き起こすため、昔から恐れられています。シロアリは通常、発生源から移動して増殖するタイプの害虫ではありません。そのため、空き家でシロアリが発生しても、近隣の建物に直接的な影響を及ぼす可能性は低いでしょう。

ただし、解体工事を行った場合、シロアリは次の生息地を求めて移動することがありますので、空き家でもシロアリの発生はできる限り避けるべきです。解体工事を行う前に、シロアリの発生を予防するための対策を講じることが重要です。


ネズミ

ネズミは建物に住み着くと、屋根裏を駆け回る音や柱をかじる行動、糞の散布などの被害が予想されます。ネズミは動物であるため、死骸が発生すると悪臭を放ち、新たな害虫を引き寄せる可能性があります。また、ネズミが空き家を拠点にすると、他の害虫よりも外部の餌に依存するため、周囲の建物やゴミ捨て場にも出没する可能性が高くなります。解体工事前にネズミの発生を防ぐ対策を講じることが重要です。


害虫・害獣の対策・対処


害虫が発生しないように対策する

室内を清潔に保ち、整頓することは重要です。さらに、害虫や害獣の侵入経路となりそうな穴や隙間には市販の薬品を使用して対策を取ることも効果的です。

玄関や窓、エアコンの穴、使っていない換気扇の周辺などには殺虫剤を散布したり、トラップを設置したりすることがおすすめです。また、通気に不要な隙間はふさぐことも効果的な対策です。これらの対策を組み合わせることで、害虫や害獣の侵入を防ぐことができます。


専門業者に依頼する

ゴキブリに関しては、市販の薬品を使用して自己駆除や侵入予防が可能です。しかし、ハチやシロアリ、ネズミのような害虫・害獣については、素人が駆除するのは難しい場合があります。そのような場合は、専門の業者に依頼することを検討しましょう。保健所に相談すると、適切な業者を紹介してくれたり、駆除作業前に自分でできる対策を教えてくれることがあります。害虫に関する対処法や依頼先がわからない場合は、保健所に相談してみることをおすすめします。彼らは適切な情報とアドバイスを提供してくれます。

 

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