解体工事では、追加工事や追加費用が発生する可能性があります。見積の段階では想定できなかったトラブルが発生した場合追加費用が発生してしまいます。解体工事においての追加工事追加費用をご紹介させていただきます。
追加費用の種類
近隣トラブル
近隣トラブルがおきてしまうと追加費用が発生してしまう可能性があります。近隣トラブルの対処対応などで工事が止まってしまうと解体工事の工期が伸びてしまい、伸びた日数分追加費用が発生してしまう可能性があります。
アスベスト
アスベストは現在では使用が制限されている有害物質であり、古い建物にはまだ使用されている場合もあります。そのため解体作業の初期段階でアスベストが発見されることがあります。見積もりの段階では確認が難しい場合も多く、除去費用が追加で発生することは避けられない場合もあります。アスベストは健康に影響を及ぼす有害物質であるため、費用をかけてでも除去を最優先に進める必要があります。
残置物
建物内に残されている物質が、見積もりの段階よりも後になって追加で発見された場合、それに応じた追加費用が請求される可能性があります。できるだけ自分で処分可能なものは事前に処理しておくことで、費用を節約することができます。少しでもコストを削減できるように努力することが大切です。
養生
建物の解体工事では、粉塵やほこりの飛散、騒音などが発生するため、周囲に迷惑をかけないように構造物をシートで覆うことが一般的です。基本的な養生シートを使用しますが騒音がうまく防げず、近隣からのクレームがあった場合は、より防音性能の高いシートに切り替える必要があります。このような場合、追加費用として防音性の高いシートの費用が発生することがほとんどです。また、元の養生シートが自然災害によって破損した場合も、新たに補充するシートに関しては追加費用となる可能性があります。
地中埋設物
建物の解体や工事においては、地中にコンクリート片、木片、ガレキ、瓦などの建築廃材が埋まっていることがあります。それらは掘り起こし処分する必要がありますので、施主様が埋めたものでなくても追加費用が発生します。
また、建築現場の地中からは地中埋設物以外の岩や石が出てくることがよくあります。小さなものであれば問題ない場合もありますが、一定の大きさを超える場合は除去が必要となり、追加費用が発生することがあります。
追加費用によるトラブル対策
業者に前もって確認する
事前に追加費用が発生する条件を確認しておくことで、予想外の多額の費用がかかるという状況を防ぐことができます。追加費用が発生する可能性のある条件について詳しく確認しておくことは非常に重要です。事前に具体的な問題や状況に対してどれくらいの追加費用がかかるのかを詳しく確認しておくことが重要です。れにより、予想外の費用になるリスクを事前に把握し、適切な予算や対策を立てることができます。
現地調査時に十分な資料を提出する
見積もりを正確に出すためには、物件の資料や図面の提供、さらには現地調査が必要です。電話やメールのみでのやりとりだけで見積もりを依頼することは避けるべきです。提供された情報の正確性や詳細さによって、見積もりの精度や信頼性が大きく変わるため、見積もりを依頼する際には物件の資料や図面の提供、必要に応じて現地調査の実施を含めることが重要です。
追加費用が発生する場合は早い段階で連絡を入れてもらう
追加費用が発生する可能性がある場合、事後報告はトラブルのもとになります。追加費用が発生しそうな状況が起きた場合、解体業者が自己判断で処理を行わないよう、前もって連絡と相談をすることが重要です。事前に連絡を取り合い、お互いの合意を得ることで、追加費用に関する問題を事前に解決できます。このようなコミュニケーションを通じて、円滑な工事進行とトラブルの回避を図りましょう。
まとめ
解体工事では、追加工事・追加費用が発生する事は珍しくありません。地中埋設物などは解体後でないと確認できない為、当初の見積には含まれません。解体業者とのトラブルを避ける為にもあらかじめ、追加費用などを担当者に確認しておき、追加費用が発生した場合どのように対処するのか決めておく事をお勧めします。 また、見積を安く出して契約を行い後から追加費用を請求してくるといった悪徳業者も存在する為見積の段階では費用の安さだけを重視せず解体業者を選定しましょう。