人生で一度あるか無いかの解体工事、今回は解体工事はどの様な手順で行われるのか一般的な解体工事の手順について順序だててご紹介させていただきます。
近隣様への挨拶
解体工事中には騒音や振動が伴い、作業によっては埃が少なからず舞います。近隣様へ迷惑をかける事も多くなりますのでトラブルを防ぐ為、工事着工前に挨拶を行います。
解体工事業者が挨拶を行ってくれる場合も多いですが、施主様が一緒に回る方が印象もよく近隣様からのご理解ご協力をいただきやすくなります。
足場、養生シート、防音パネルなどの設置
解体工事を行うにあたり必要な準備として安全性を確保する為の足場や養生シートなどを設置します。この養生シートや防音シートは安全の為だけでなく解体工事を行う際に出る埃が舞うのを抑えたり解体音を抑える為にも使用されます。
瓦の撤去
瓦を人の手作業で一枚ずつ撤去していきます。現在は法律上、基本的に分別解体を行う為、建材の材質、材料毎に分けて処分する必要があります。
アスベストが使用されている瓦も存在する為、そういった瓦を撤去する際は慎重に取り外し処分する必要があります。
内装撤去
瓦の撤去が終わると次に内装の撤去を行います。
重機を使わず基本的に手作業で行われ中に残っている残置物(家具、家電など)もこの工程中に撤去します。瓦と同様に内装、設備も分別が必要となる為、基本手作業の工程となります。
重機を使った解体
内装の解体が終わると、最も振動や粉塵、騒音が発生しやすい重機を使った解体が始まります。近隣の方々に迷惑をおかけしない為にも最大限の配慮が必要となります。
鉄筋やコンクリートなどを重機で解体し廃材などをトラックで搬出しながら行われます。
ガラなどの撤去、整地
建物の解体が終わった後、残ったガラなどの廃棄物を集めトラックで搬出し、同時に重機などを使い解体が終わった土地を綺麗に整地します。この時点で準備段階に設置した足場や養生シートも撤去します。
現場の掃除清掃
撤去整地が終わった後、最後の作業として敷地内、周辺道路の清掃を行います。
近隣様への工事終了挨拶
解体工事終了後は解体工事が終了したことを伝えに再度近隣様へ挨拶に行きます。
解体工事が無事終了した事、ご迷惑をおかけした事のお詫び、ご理解ご協力への感謝を伝えましょう。クレームやトラブルを避ける為になるべく早く挨拶をする事をお勧めします。
まとめ
解体手順を理解しておくと解体の進捗状況を把握しやすくなる為、解体をお考えの際は是非頭に入れておく事をお勧めします。
また、解体工事は一般的に上記のような手順で進められる事が大半ですが、中には建物の立地条件などの理由によって重機が使えない場合などもあります。
法律が変わり以前まで主流だったミックス解体が違法になった為きちんとした手順で分別解体工事を行う必要があります。ミックス解体は重機を使い一気に解体を進めてしまう解体方法ですが分別解体の様に廃材を仕分ける事が出来ません。もしも、ミックス解体を行う業者が相見積もり内にあった場合は、違法な解体工事を行っている業者の為、トラブルに巻き込まれる可能性がありま、費用がいくら安かったとしても契約を避けるべきでしょう。