高炉(読み方:こうろ)メーカーは鉄鉱石から鉄鋼を作る設備(一部鉄スクラップも使用する)
電炉(読み方:でんろ)メーカーは鉄スクラップから鉄鋼材を作る設備
高炉メーカーで出来たものを高炉材、電炉メーカーで出来たものを電炉材と呼ぶ
高炉メーカーも電炉メーカーも鉄を生産する設備
しかし生産方法、使用用途が全然違う。
高炉メーカーは鉄鉱石から鋼材を生産する為、鋼材の結晶構造や成分の調整が比較的容易である。
電炉メーカーは鉄スクラップから鋼材を生産する為、成分の調整が難しい。
国内で作られている鉄の生産量は約75%が高炉で25%程度が電炉によるものとされます。
ただ高炉メーカーで鉄を作る際、地球温暖化につながる二酸化炭素(CO2)を大量に排出します。
製鋼業のCO2排出量のうち9割以上が高炉である。
電炉メーカーと比べると同じ数量を生産した時に4倍のCO2を排出する。
SDGsの観点からも高炉メーカーが電炉の導入が今後進んでいくだろう。