電炉メーカーと高炉メーカーの違いを簡単に 40秒解説

2023.05.11

ブログ | 金属の知識

高炉(読み方:こうろ)メーカーは鉄鉱石から鉄鋼を作る設備(一部鉄スクラップも使用する)

電炉(読み方:でんろ)メーカーは鉄スクラップから鉄鋼材を作る設備

 

高炉メーカーで出来たものを高炉材、電炉メーカーで出来たものを電炉材と呼ぶ

高炉メーカーも電炉メーカーも鉄を生産する設備

しかし生産方法、使用用途が全然違う。

高炉メーカーは鉄鉱石から鋼材を生産する為、鋼材の結晶構造や成分の調整が比較的容易である。

電炉メーカーは鉄スクラップから鋼材を生産する為、成分の調整が難しい。

国内で作られている鉄の生産量は約75%が高炉で25%程度が電炉によるものとされます。

ただ高炉メーカーで鉄を作る際、地球温暖化につながる二酸化炭素(CO2)を大量に排出します。

製鋼業のCO2排出量のうち9割以上が高炉である。

電炉メーカーと比べると同じ数量を生産した時に4倍のCO2を排出する。

 

SDGsの観点からも高炉メーカーが電炉の導入が今後進んでいくだろう。

 

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