万年塀ってどんな塀??
万年塀とは、鉄筋コンクリート製の支柱を建て、その間にコンクリートの平板を敷き詰めて作られた塀のことです。このような構造により、耐久性が高く、長期間にわたって使用することができます。1950年から1970年代にかけて、多くの場所で万年塀が建てられました。しかしながら、社会の価値観が変化するにつれて、万年塀が持つ特性に対して異なる意見が出るようになりました。具体的には、「景観への配慮が必要」という意見や、「地震などによる倒壊リスクを低減する必要がある」という意見、「敷地内も外部から見えることが防犯上有益である」という意見が広まりました。また新たに設置する為の費用や撤去する費用がブロック塀に比べて少し高額になってしまう事があります。これらの理由から、新たに万年塀が建てられるケースは減少していると考えられます。
万年塀が危険な可能性
万年塀は鉄筋コンクリート製の支柱とコンクリートで作られている為、他の塀と比べて丈夫であり耐用年数も長くなっています。しかし丈夫で耐用年数が長い為、放置されがちであり、多く設置されていた時期が1950年から1970年という事もあり老朽化が進んでいる万年塀が多く存在しています。そういった万年塀は中の鉄筋が錆びてもろくなってしまっていたり自重に耐える事が出来ず傾いてしまっている事がありとても危険です。もし万年塀が地震などの理由により倒れてしまった場合、万年塀がコンクリートと鉄筋で出来ている為とても重く、人が下敷きになってしまうなどの大事故になりかねません。
老朽化した万年塀は、予測できないタイミングで様々な事態を引き起こす可能性があります。重くて危険な万年塀を所有している場合、所有者はこのような状況を避けるために、日々のしっかりとした管理が非常に重要です。定期的な点検や適切な保守作業を行い、老朽化や損傷箇所を早期に発見し対処することもしくは解体撤去する事をおすすめします。
危険な万年塀の特徴
・自重に耐えきれず傾いてしまっている。
自重に耐えきれず傾いてきてしまっている万年塀は、いつ倒れて来てもおかしくないとても危険な状態だと考えられます。早急に補強を行うか解体撤去を行う必要があります。
・コンクリート部分にヒビや亀裂が入ってしまっている。
コンクリート部分にヒビや亀裂が入ってしまっている場合、雨などの水分が入り込み中の鉄筋が錆び付いてしまい著しく耐久性が落ちてしまっている可能性があります。
・変色している
塀の一部が変色してしまっている場合、中の鉄筋が錆びついてしまっていて腐食が漏れ出している可能性が考えられます。
・笠木(かさぎ)が破損または取れてしまっている
笠木(かさぎ)とは防水の為に塀の上部に作られた部分をいいます。この笠木が破損もしくは取れてしまっている場合、雨などによる腐食が進んでしまっている可能性があります。
万年塀の撤去費用
万年塀の大まかな解体撤去費用相場は塀の面積1m2あたり2.000円~10.000円程度です。(条件等によって費用が変わります。)
万年塀を全て解体するとなると規模にもよりますが相場として大体15万円~45万円ほど掛かります。
万年塀解体撤去は大規模な工事になってしまう事が多く費用も高額になってしまいます。
立地条件や万年塀のサイズ、長さによって工事自体も難易度も変わってくる為あくまでも上記の解体費用は大まかな相場費用となります。