銅とは??             150秒解説

2023.05.12

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銅とは銅(どう)は原子番号29の元素

元素記号は Cu

英語でcopper(カッパー)

金属資源として人類に古くから利用され、生産量・消費量がともに多いことからコモンメタル、ベースメタルの一つに位置づけられる。

銅の歴史

銅は金銀銅というイメージから高価なものと思われがちですが、実際には金や銀に比べて安価な金属であり、製造業において重要な加工素材となっています。

銅は非常に古い時代から利用されており、人類が最初に使い始めた金属とも言われています。日本でも、政府公認の最古の硬貨である富本銭(ふほんせん)が銅で作られています。

青銅器時代と呼ばれる時代があるように、銅は古代から広く利用されてきた金属です。青銅器から貴重品、武器、農具など、さまざまな道具や製品に使用されてきました。その柔軟性と加工性の高さから、銅は様々な形状や用途に対応することができるため、幅広い分野で重要な役割を果たしてきました。

現代の製造業においても、銅は非常に重要な素材です。例えば、電気配線や通信ケーブル、パイプや配管、自動車部品、建築材料など、多くの製品やインフラに銅が使用されています。銅は加工性が高く、その特性を活かして多様な形状や設計に適応することができるため、製造業において広く利用されているのです。

銅の特徴

①加工性が高い

銅は柔らかいため、容易に形を変えることができる金属です。銅線や銅板、銅管、銅棒など、さまざまな製品を作ることができます。

銅は曲げ加工や切削加工、絞り加工など、さまざまな加工方法を用いることができるため、複雑な形状や細かい模様を作ることも容易です。

また、銅は金属としての寿命も長いため、市販の製品以外にもバルブや歯車など、長期間使用される部品にも多く利用されています。

 

②耐食性が高い

銅は他の多くの金属に比べて耐食性が高い特性を持っています。耐食性とは、錆びや腐食に対する抵抗力を指します。

銅は酸素と反応して酸化被膜を形成し、この被膜が銅を外部の酸素や湿気から保護します。そのため、銅は錆びにくく、長期間にわたってその美しい外観を維持することができます。

この耐食性の特性を利用して、銅は建築や船舶の材料として広く使用されています。屋根材としての銅は、長い耐久性と美しい風合いを提供し、船舶のスクリューなどにも適しています。

銅の耐食性は、海洋環境や湿度の高い地域など、厳しい条件下でも優れた性能を発揮します。そのため、長期間にわたって安定した性能を求められるさまざまな産業や用途で利用されています。

 

③抗菌作用がある

銅は抗菌作用を持っており、特に一部の細菌に対して効果があり、例えばO-157やノロウイルスなどにも抗菌効果があることが知られています。

銅が抗菌作用を持つ理由は、銅イオンが細胞膜に作用し、細胞内の酵素やDNAにダメージを与えることによると考えられています。この抗菌作用は、細菌の増殖を抑制し、感染症のリスクを低減する効果があります。

銅の抗菌作用は、医療機器や食品加工施設、公共の場など、衛生管理が重要な環境での利用に役立っています。また、硬貨の製造に銅が使用される理由の一つも、その抗菌作用によるものです。硬貨は頻繁に触れられるため、銅を含む合金が使用されることで細菌の繁殖を抑制し、衛生的な使用を促進しています。

ただし、銅の抗菌作用はあくまで補助的なものであり、適切な衛生管理や手洗いなどの基本的な対策が重要です。また、銅の抗菌効果は時間とともに減少する場合もあるため、定期的な清掃やメンテナンスが必要です。

銅の抗菌作用は、環境衛生や公衆衛生の向上に寄与する一因として注目されており、さまざまな分野でその特性が活用されています。

 

④電気や熱が伝わりやすい

銅は熱を効率的に伝えることができる金属であり、また電気をよく通す特性も持っています。金属は一般的に熱や電気の伝導性が高い素材ですが、銅はその中でも特に優れた性能を持っています。

銅の優れた熱伝導性は、熱交換器や冷却装置などの熱管理システムにおいて重要な役割を果たしています。熱交換器は、熱を効率的に移動させるために熱伝導性の高い材料が必要です。銅は高い熱伝導性を持つため、効果的な熱交換を実現することができます。

また、銅の優れた導電性は電子機器においても重要です。電気信号を高速かつ正確に伝えるためには、導電性の高い材料が必要です。銅は優れた電気伝導性を持つため、電子機器の回路や配線などに広く使用されています。電子レンジ、プリンター、テレビ、携帯電話など、日常生活で使用される多くの電子機器において、銅は欠かせない金属となっています。

銅の熱伝導性と導電性の高さは、エネルギー効率の向上や高性能な電子機器の実現に貢献しています。そのため、銅は広範な産業分野で重要な材料として利用されています。

 

電線の中にも銅が使われている

銅線というのは被覆で覆われている銅の事です。被覆線とも呼びます。

銅は電気伝導率が銀の次に優れている為、銀よりも安価な銅が電線の中に使われている事が多い。

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